京都五花街の一つ、祇園甲部(京都市東山区)の秋の舞踊発表会「温習会(おんしゅうかい)」が2~7日、祇園甲部歌舞練場で開かれる。芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)が日ごろの稽古の成果を発表する場で、今年は77人が出演する予定。江戸の遊里・吉原の四季を題材にした「北州」や、菊の園の情景を描いた「菊づくし」などが披露される。

 9月28日には稽古の総仕上げとなる「大ざらえ」があった。舞妓らが御幣(ごへい)や振り鼓を持って舞う「姫三社」を踊った。指導した五世家元・井上八千代さんは「歌舞練場を訪れて、しばし時を忘れてもらえたらありがたい」と話した。

 温習会は午後4時開演。1等席1万円、2等席8千円、3等席6千円。問い合わせは祇園甲部歌舞会(075・561・1115)。(西崎啓太朗)

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