政治家や芸能人の風刺似顔絵で知られるイラストレーターの山藤章二(やまふじ・しょうじ)さんが30日、老衰のため死去した。87歳。東京都出身。葬儀は近親者で行う。喪主は長男大地(だいち)さん。 武蔵野美術学校(現武蔵野美術大)卒業後、広告会社を経て、1964年に独立。作家の野坂昭如さんによる週刊誌の連載コラム「エロトピア」などのイラストで注目を集め、「山藤流」を確立した。 江戸時代末期の文化を好み、「戯(ざ)れ絵師」を自称。約45年間にわたって、「週刊朝日」で連載した時事漫画「山藤章二のブラック・アングル」は、政治家らの似顔絵と文章で政治や社会を鋭く風刺し、ユーモアと人間くささのある作風が広く人気を呼んだ。 70年に講談社出版文化賞、83年に菊池寛賞、2004年に紫綬褒章。著書に「論よりダンゴ」「ヘタウマ文化論」「自分史ときどき昭和史」などがある。
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