「付き添い入院」をめぐっては、親の意向にかかわらず医療機関から付き添いを求められるケースがあるほか、子どものケアに追われて親が十分に食事や睡眠をとれないことなどが課題として指摘されています。

しかし、これまで付き添いに関する病院側の方針や取り組みなどは把握されていなかったことから、こども家庭庁などが実態を把握し改善につなげるため初めて調査しました。

調査は子どもの入院に対応している全国751の医療機関のうち、およそ半数となる349の施設から回答を得ました。

それによりますと、子どもが入院する際の宿泊を伴う付き添いについて、「病状などを勘案した上で基本的に付き添いをお願いしている」と回答した医療機関が43.6%と最も多くなり、付き添いを依頼する条件は、
▼「入院する子どもが特定の年齢・月齢以下であること」が79%を占めました。

また、付き添いの環境を聞いたところ、
▼家族が病室で寝る場合、簡易ベッドなどの寝具を貸与しているのは85.2%にのぼりましたが、
▼食事はコンビニでの調達が80.9%で最も多く、家族向けに病院食を提供しているのは29%にとどまりました。

一方で、家族を支援するため外部の団体などと連携して食事を提供したり、家族が利用できる浴室を用意したりしている医療機関もあり、こども家庭庁などはこうした取り組みの事例について自治体や医療機関に周知し、子どもの入院環境の改善につなげたいとしています。

「食事や睡眠もままならない…」“付き添い入院”過酷さ改善を

ただ、耐えるしかなかった…病気の息子に付き添う日々の中で

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