鹿児島湾で発見された新種のヨコエビ。上が雄、下が雌(日本ベントス学会提供)
北海道大と鹿児島大の研究グループは、鹿児島湾の水深約100メートルの海底で新種のヨコエビを発見した。体長は7ミリ前後。半透明の薄茶色に赤みを帯びた横じまが何本も入った姿で、近縁種に比べ雄の目が大きいことなどが特徴という。 鹿児島大によると、昨年2月、北海道大と鹿児島湾を合同調査した際、湾の入り口部分にある山川港(鹿児島県指宿市)の海底を網でさらい、引き揚げた土砂の中で見つけたという。調査のため研究者らが乗り込んだ練習船「南星丸」にちなみ、和名は「ナンセイソコエビ」と名付けた。 鹿児島湾は北部に桜島がある上、水深が深く、黒潮の分流や河川が流れ込むため、多様な生物が生息している。
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