温泉地の大分県別府市が、LGBTQなどの性的少数者も気兼ねなく入浴できる環境整備に乗り出した。多様性の受け入れを掲げたLGBT理解増進法の昨年6月の施行に伴い、「外見が男性の人が女性風呂に入るのでは」との相談が市に多く寄せられた。市は「誰もが安心して楽しめる入浴」を目指し、一時的に専有できる家族風呂のリスト作成など、対応策の検討を始めた。  別府市には観光客や地元住民向けの温泉を備えた施設が少なくとも140ほどある。市が昨年8~9月にアンケートを実施したところ、回答した48施設のうち、理解増進法の施行に伴って「トラブルの発生や増加が見込まれる」との懸念を示した施設は56%に上った。


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