熊本大は25日、1948年に熊本県人吉市で一家4人が殺傷された「免田事件」で逮捕され、死刑確定後に再審無罪となった故免田栄さんが拘置所などで読んだ本約千冊について、遺族から寄贈を受けると発表した。免田栄文庫として来年度の一般公開を目指す。記者会見した熊本大文書館の宮崎誓館長は「大学として社会問題の記録を残す責務がある」と述べた。

 熊本大によると、本は免田さんが福岡拘置所などで読んでいたとされ、福岡県大牟田市の小浜集会所で保存されていた。

 会見には寄贈を仲介し、本の目録作成に取り組む免田事件資料保存委員会のメンバーも同席した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。