陸上自衛隊の化学学校は、化学兵器や核兵器に備えた教育や研究を行う施設で、先月、OPCW=化学兵器禁止機関から国際標準の分析能力がある研究機関として指定されました。

これを受け、さいたま市の大宮駐屯地にある化学学校で25日、記念式典が開かれ、榑林寿弘学校長が「今後、未知の化学剤が使用された場合においても高度の分析能力を発揮して解明し、OPCWへの協力を通じた安全保障への貢献と大量破壊兵器拡散の抑止に寄与する」などと述べました。

今後、日本政府がOPCWとの技術協定の手続きを終えると、化学兵器の使用が疑われる地域の土や水などの試料の分析について化学学校が依頼を受けるということです。

防衛省によりますと、OPCWから試料の分析を行う機関に指定されたのは日本国内では初めてで、世界では化学学校を含めて25か国の30機関が指定されています。

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