東京の明治神宮外苑の再開発では事業者が今月、樹木の保全に向けて、伐採本数を減らすことや、名所のイチョウ並木と新たな野球場との間隔を広げることなどを盛り込んだ計画の見直し案を公表しました。
これについて再開発の中止を求めているユネスコの諮問機関、イコモスの国内委員会が24日、都庁で会見を開きました。
この中で、石川幹子理事は「見直し案では周辺に高層ビルを建てることによる気温上昇がイチョウ並木に与える影響への科学的な調査が十分行われていない。さらに、どの樹木を保全し、どの樹木をどこに移植するかなどの全体像が示されておらず問題だ」などと主張しました。
そのうえで、樹木の伐採が始まる前に開かれる再開発の環境への影響について話し合う都の審議会に、イコモスのメンバーを参加させることなどを求める要請文を都に提出したことを明らかにしました。
これについて審議会の事務局を務める都環境局の担当者は「条例に沿って審議会の手続きを進めていく」とコメントしています。
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