1783年に浅間山で起きた天明の大噴火のあと、復興事業としておよそ6キロに及ぶ「引湯道」と呼ばれる温泉を引く水路が造られ、その跡の石垣が嬬恋村に残っています。
村は石垣の内部や水路の造りを調べるため、今月2日から初めてとなる発掘調査を行っています。
村によりますと、調査は、石垣の側面や周辺などで行われ、これまでに木製の水路の一部とみられる10数点の板やくいが見つかったということです。
復興事業の当時、被災者たちが引湯道を造る仕事に携わって生活の再建につながったとされ、村は、噴火災害からの復興の歴史を伝える貴重な遺構として、国の史跡への登録を目指すことにしています。
調査にあたっている嬬恋郷土資料館の関俊明館長は「この遺構を、当時の人たちが災害をどう乗り越えたかを伝える場所にしていきたい」と話していました。
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