27日以降の天気予報(ウェザーニュース提供)

27日からのゴールデンウイーク(GW)は平年より気温が高い日が多くなりそうだ。初日は広い範囲で曇りや雨となるが、28日は全国的に高気圧に覆われる。連休後半も晴れる日が多く、各地で最高気温25度以上の「夏日」が予想される。気象庁は熱中症への注意を呼びかけている。

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気象庁によると、大型連休初日の27日は低気圧や前線の影響で太平洋側を中心に曇りや雨のところが多い。28日は天気が回復するものの、5月1日ごろにかけて雨が降りやすくなる。

全国的に平年よりも高温の日が多いと予想され、28日は各地で「夏日」が相次ぐとみられる。26日正午時点の予報では東京や仙台、大阪の28日の最高気温は27度。名古屋は29度で、7月並みの暑さになる可能性がある。

5〜7月の天候の見通しを解説する気象庁異常気象情報センターの田中昌太郎所長(23日、東京都港区)

GW後半は高気圧が日本海を進み、北日本や東日本を中心に晴れて暖かい日が続く見込みだ。沖縄や奄美地方は暖かく湿った空気が流れ込み、曇りや雨が続くという。

晴れて行楽日和となるところが多い一方で、熱中症には注意が必要となる。体が暑さになれていない時期は急な気温上昇によってリスクが高まる。総務省消防庁によると、2023年5月1〜7日は全国で484人が熱中症で救急搬送された。

熱中症は気温や湿度が高い環境で体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、発汗や血流による体温調節ができなくなって起こる。

日本気象協会は「熱中症ゼロへ」とするプロジェクトで、体を暑さに慣れさせるために日常生活の中でできることをウェブサイトで紹介している。30分のウオーキングを週5日実施するほか、2日に1回はシャワーだけではなく湯船に入ることなどを勧めている。

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