JR東日本が運行する中央線大月駅(山梨県大月市)で8月、発車直後に列車の連結が分離し、運転士が手動で停止させるトラブルが起きていたことが20日、国土交通省関東運輸局や同社八王子支社への取材で分かった。
列車は約1時間遅れたが、報道向けの事故情報では「車両点検」と理由を説明していた。トラブルは8月25日午前11時45分ごろ、河口湖発高尾行き上り普通電車で発生した。
JR東などによると、異物が連結器に挟まり、連結が適切にできなかったことが原因とみられる。出発直後に、運転士が運転席のモニターに車両の不具合を知らせる表示が出ていることに気付いて、非常ブレーキをかけた。けが人はいなかった。
列車を連結し直した後、運転に支障が無いことを確認し、発生から約1時間後に運転を再開した。運輸局はJR東から報告を受けたものの、比較的危険性は低いとしてインシデントには認定しなかった。
JR東では19日、古川(宮城県大崎市)―仙台間を走行中の東北新幹線で車両の連結が外れて列車が分離した状態で緊急停車した。
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