政府は20日、8月下旬に九州地方に上陸した台風10号による被害を激甚災害に指定する見込みだと発表した。地域を特定せず災害そのものを指定する激甚災害(本激)とし、農業用施設や林道の復旧事業に対する国の補助率を1割程度引き上げる。

宮崎県の椎葉村と美郷町については市町村単位で指定する局地激甚災害(局激)に指定する。公共土木施設の復旧事業なども補助率引き上げの対象とする。

岸田文雄首相は5日、首相官邸を訪問した宮崎県の河野俊嗣知事らに「被害地の復旧に向けて、国としてもしっかり力を合わせて取り組んでいきたい」と語った。河野氏は記者団に「激甚災害の指定も含めた財政的な手当て、ご支援を要望した」と述べた。

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