福島第一原発の2号機では、今月10日から、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しが始まっていますが、17日、格納容器の中に入れた取り出し装置についている4台のカメラのうち、先端付近の2台で映像が確認できない不具合が発生しました。

東京電力はこれまでに、カメラの電源を入れ直したり、カメラに接続したケーブルをつなぎ直したりしたものの復旧せず、ケーブルの断線や漏電の可能性も調べてきましたが、原因を特定できていません。

このため、取り出し装置をいったん格納容器の外に戻し、詳しく調べることを決めました。

現在は細いパイプ状の装置をおよそ18メートルの長さに伸ばした状態になっていて、元の位置に戻すには4日ほどかかると見込まれるということです。

東京電力は、来週にかけて装置を戻したうえで原因を調査し対策をとる方針で、作業再開までの期間は長期化する可能性があります。

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