19日、日本弁護士連合会と市民団体が東京・千代田区の日比谷公園で開いた集会には主催者の発表でおよそ2500人が集まりました。

この中でフリーアナウンサーの古舘伊知郎さんや えん罪事件の被害者で元厚生労働事務次官の村木厚子さんなどが登壇し、審理の長期化が課題として指摘されている再審制度について議論しました。

古舘さんは「袴田さんの重要な証拠は、どれだけの年月がかかって出てきたのか。えん罪事件は自分の人生を奪われるわけで、心の拉致問題だと思っている。こんなことは放置できない」と述べました。

村木さんは「裁判官が正しく判断するためには、ちゃんと証拠が開示されなければいけない。皆さんが関心を持って声をあげたら法改正できる」と呼びかけました。

集会には袴田さんの姉のひで子さん(91)も駆けつけ「巌は無罪だと思っている。48年間拘束された巌の頑張りを法改正に生かしていただきたい」と述べました。

最後に参加者たちは一斉に紙を掲げて、判決をきっかけに再審に関する法律を改正するよう訴えました。

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