神奈川県茅ケ崎市の市立小学校で5月、2年生の女児が6年生の男児から体を触られる性被害に遭ったが、その後も校内で加害男児と鉢合わせさせてしまうなど学校側の対応に不手際があり、女児が体調を崩して心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されていたことが18日、市教育委員会への取材で分かった。児童相談所に連絡するなどの適切な対応も取っていなかった。
市教委によると、休み時間に図書館にいた女児に男児3人が近づき、少なくとも1人が女児の体に触った。学校は当日夕方に女児の保護者から連絡を受け、男児らに聞き取りを実施。被害を確認し、教室移動の際に両者が接触しないようにするなどの対策を決めた。
だが、被害から10日後に実施された避難訓練の教室移動で女児と男児が鉢合わせることがあり、女児は体調不良で欠席するようになったという。
市教委の性被害・加害の対応マニュアルでは、「家庭や警察、児童相談所などとの丁寧な連携を図る」としているが、今回の件は「警察が児相に連絡していると誤認していた」と説明している。
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