熊本県と大分県にまたがる阿蘇くじゅう国立公園の周辺では、大規模な太陽光発電施設「メガソーラー」の建設が相次いでいて、地元の自治体から環境省に対して草原の保護や景観の保全などを求める要望が出されていました。

これを受けて環境省は、メガソーラーの設置防止に向けて国立公園の区域を拡張するかどうか、およそ2年にわたって検討した結果、熊本県内にある合わせて3300ヘクタール余りの土地を国立公園区域として拡張する計画案をまとめました。

この計画案は、17日、農業や自然保護の専門家などによる熊本県の審議会に諮られ、了承されました。

拡張される区域には、「特別地域」と「普通地域」があり、特別地域では原則としてメガソーラーの設置ができなくなります。

環境省は計画案を今年度中に決定する方針で、メガソーラーの設置を防ぐことを目的に国立公園区域が拡張されれば、全国でも初めてのケースになるということです。

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