15日の日本列島は関東から西日本にかけて気温が上昇し、厳しい暑さとなった。気象庁によると、東京都心は午後1時すぎに34.4度を観測。八王子市や練馬区では35度以上の猛暑日となった。太平洋高気圧の張り出しが続き、各地で20日ごろまで厳しい暑さとなるが、週末にかけては前線の影響で暑さが和らぐとみられる。

15日は午後4時までに福岡県朝倉市で38.2度、長崎県佐世保市で37.5度、福岡市で37.4度など九州を中心に猛暑日となる地点が相次いだ。全国914地点のうち70地点で猛暑日、511地点で30度以上の真夏日になった。

同庁によると、太平洋高気圧が日本付近に張り出し、真夏に近い気圧配置となっているため、暑さが続いている。赤道周辺の大気の対流活動が活発で、偏西風が南下しにくくなっていることが背景にあるという。

今週も気温が平年よりかなり高くなり、猛暑日となる地点もある見通しだ。最高気温の予報は大阪は17日が35度、18日が36度に達する見通しで、東京でも18〜19日の最高気温は34度と厳しい暑さが続く。

一方、20日から22日ごろにかけて秋雨前線が本州付近に停滞するため、暑さは落ち着く。東京では最高気温が週末には平年並みの25度前後とやや過ごしやすい気候となる。大阪府でも最高気温は平年並みか平年より低くなり、最高気温30度を下回る日が続くとみられる。

気象庁の担当者は「今後は気温が下がり、猛暑に戻ることはなさそうだ。ただ秋雨前線による雨が続くため、秋晴れの時期まではもう少し待たないといけない」と話した。

同庁によると、東日本から西日本の太平洋側を中心に、暖かく湿った空気が流れ込むことで局地的に強い雨が降り、総降水量が多くなる恐れがある。台風シーズンは続いており、前線の活動とも相まって大雨となる可能性もある。ハザードマップの確認など防災上の備えは引き続き欠かせない。(丹藤優菜)

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