東京都新宿区の住宅に押し入り、男性を刃物で切りつけて腕時計を奪ったとして、警視庁は住居不定、職業不詳の米重友己弥容疑者(20)を強盗致傷と住居侵入の疑いで逮捕し、13日発表した。黙秘しているという。この事件では実行役と回収役の計4人が同容疑で逮捕されており、同庁は米重容疑者がグループの指示役とみている。

 新宿署によると、米重容疑者は他の人物らと共謀して1月14日午後7時すぎ、同区新宿7丁目の男性宅に宅配業者を装って押し入り、住人の50代の男性を刃物で切りつけて約2週間のけがを負わせ、腕時計4個(計418万円相当)を奪った疑いがある。

 米重容疑者は実行役に匿名性の高いアプリで「殺すくらい何カ所も刺せ」などと指示。腕時計の回収役とは一緒に車に乗って回収場所を案内していたとみられるという。

 すでに逮捕された4人の供述などから関与が浮上した。5人は中国地方で知り合った知人で、署は他に関与した者がいないか調べている。(長妻昭明)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。