福島第一原発の2号機では、10日から、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しが初めて行われています。

細いパイプ状の装置を格納容器の内部まで伸ばし、先端からケーブルで下ろした器具で底にあるデブリを数グラムつかんで回収する計画で、12日は、10日の着手の様子を装置に取り付けたカメラで撮影した映像が公開されました。

カメラは4台取り付けられていて、このうち、取り出し装置の先端付近から進行方向を撮影した映像では、直径およそ60センチの配管の中を装置がゆっくりと前に進んでいることがわかります。

また、装置の後方付近のカメラで撮影した映像に写っている金属製の棒は取り出し装置の本体で、その脇には遠隔操作のためのケーブルが見えています。

東京電力によりますと、装置は、12日午前中に先端部分が配管を通過し、格納容器の内部に90センチほど入ったということです。

13日以降もさらに奥まで装置を入れていく予定で、最終的にデブリを回収するまでには順調に進んでも2週間程度かかるということです。

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