JR貨物が列車部品の組み立て作業でデータ改ざんなどをしていた問題で、国土交通省は11日、鉄道事業法に基づき同社を立ち入り検査した。安全管理体制を調べ、行政処分や指導を検討する。

国交省によると、11日午後に輪西車両所(北海道室蘭市)、川崎車両所(川崎市)、広島車両所(広島市)の3カ所に立ち入った。記録簿の確認と社員の聴取を行い、不正の背景や安全への影響を調査する。

JR貨物によると、車輪に車軸をはめ込む際に基準値を超す圧力がかかった場合、作業を止めて傷の有無を確認する必要があるが、そのまま作業を続けたり、基準値内に収まったように記録を改ざんしたりしていた。

同社は当面の対策として、不正に関わった社員が今後1人で作業を担当しないよう配置を見直す。退職者も含め、現時点で11人が関与していたとしている。〔共同〕

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