若手技術者がものづくりの技術を競う第49回技能五輪国際大会が、2028年に愛知県で開催されることが決まった。愛知はトヨタ自動車やデンソーなど日本を代表するメーカーが集積する製造業の集積地。県は23年大会にも立候補したが、フランス・リヨンとの一騎打ちに敗れており、念願の開催となる。

 技能五輪国際大会が国内で開かれるのは、1970年の2007年の静岡に続いて21年ぶり。

 技能五輪は、原則22歳以下の技術者を対象に、職業訓練の振興や技能の向上、国際交流などを目的として隔年で開かれる。自動車板金や洋菓子製造、ウェブデザインや洋裁など、60を超える種目で技術を競う。

 開催地は、10日未明にフランスであった運営団体の総会で決まった。愛知のほか、カナダ・トロントも立候補していたが、8日に辞退した。そのため、立候補は愛知のみとなり、全会一致で信任されたという。

 県によると、愛知大会は28年11月15日~20日に県国際展示場(常滑市)などで開催する予定。65カ国・地域から選手約1700人が参加する見通しだ。

 決定を受け、大村秀章知事は「子どもたちがものづくりへの関心を高め、次代を担う若者にとって大きな目標となるとともに、産業首都あいちを世界に発信する極めて意義のあるビッグプロジェクト」とのコメントを出した。(松島研人)

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