厚生労働省によりますと、太平洋戦争中に旧日本軍がイギリスの支配下にあったインド北東部の攻略を目指した「インパール作戦」の際、イギリス軍の捕虜となってバングラデシュに連行され、現地で死亡したとされる旧日本兵の遺骨が残されたままになっているということです。

国が平成26年度から行っている現地調査で、合わせて43人の旧日本兵の墓地があることがわかり、ことし7月にはバングラデシュ政府から遺骨収集の許可が出たことで、11月に実施されることになりました。

今回、遺骨収集を行うのはバングラデシュ東部のコミラ県にある墓地で、24人分の遺骨が埋葬されているということで、実現すればバングラデシュでの遺骨収集は初めてとなります。

厚生労働省から委託されて遺骨収集の調査などを行っている日本戦没者遺骨収集推進協会は「バングラデシュ国内の治安の悪化や、新型コロナの流行などで、実施までに時間がかかってしまったが、戦後80年近くとなる中、遺骨を遺族の元に返すことができることに期待している」としています。

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