大学入試センターは6日、2026年実施の大学入学共通テストから、出願手続きを原則オンライン化すると発表した。出願書類をとりまとめていた学校の負担軽減や、志願者の利便性向上を目的としている。

 従来、手書きで記入した志願票を、在校生分は各校がまとめてセンターに送っていた。26年テストからは、オンラインで志願者ごとにページを作成して受験科目などを登録し、出願内容の確認・変更もできる。受験票もマイページから取得し、受験生が各自、紙に印刷して持参する。

 検定料の支払いも、金融機関による振り込みから、クレジットカードやコンビニエンスストアなどのオンライン決済に変わる。同意があった場合に限り、高校が志願者の出願状況を確認できるサイトも開設するという。

 出願時期はおおむね例年通りの予定といい、来年7月上旬ごろからマイページを作成、9月下旬ごろに出願や検定料の支払いができるようになるという。また、ネットを利用することができないといった対象者への代替措置など、出願手続きに関する詳細な情報は、来年2月以降に公表する。

 出願の電子化については、文部科学省の有識者会議で21年、「できる限り早期の導入に向けて積極的に進めることが必要」と提言され、センターが検討を進めていた。(島崎周)

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