終戦直後の1945年8月、旧日本海軍の輸送船「浮島丸」が京都府の舞鶴湾で爆発、沈没し、乗っていた朝鮮半島出身者ら500人以上が死亡したとされる事件で、厚生労働省は5日、乗船者の名簿などの一部を韓国政府に提供したと発表した。

提供したのは、乗船名簿や死没者名簿など19種類。韓国政府から浮島丸関連文書の提供要請を受けて、厚労省が旧海軍などから引き継いだ資料を精査しており、終了分を提供したという。

韓国政府も同日、名簿受領を発表し、「被害者の救済や事件の真相把握に活用する予定だ」とした。韓国の聯合ニュースは、岸田文雄首相の訪韓を前に「韓日関係改善の流れの成果ではないかとの分析も出ている」と伝えた。

浮島丸事件殉難者追悼の碑=京都府舞鶴市

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