「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は3日、会を解散すると発表した。被害者への補償の進み具合から「求めてきた大部分は達成できた」とし、活動に区切りを付けることを決めた。解散は7日付で、旧ジャニーズ事務所が性加害の事実を認め謝罪した昨年の記者会見から、ちょうど1年となる節目を選んだ。

平本淳也元代表と石丸志門副代表の連名で声明を発表。昨年6月の立ち上げ以来「長くも苦しいことが多くございました」としつつ、「(性加害の)認定と謝罪、補償と救済」の「実績」を残すことができたと強調した。

これまで会として被害者からの相談を受け、被害を申告する手続きのサポートなどを担ってきたが「今後は個人の活動として被害者の支援などに当たる」と説明した。

被害を訴えながら補償の対象外となっている人もおり、誹謗(ひぼう)中傷も広がるなど「問題の全てが片付いたわけではない」とし、今後も「問題提起」を続けていく考えを示した。

旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.、スマイルアップ)は8月30日時点で、520人に補償内容を通知し、うち497人から同意を得たと公表。在籍などが確認できず「補償を行わない」と通知したのは203人で、連絡が取れない人は244人いるとした。〔共同〕

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