富岡市の公立富岡総合病院によりますと、ことし7月、医療事務を委託していた業者が、患者の個人情報が入ったUSBメモリーが院内の決められた保管場所に無いことに気づき、病院に報告しました。

USBメモリーには、歯科口くう外科を受診したおよそ1万7000人分の患者の名前や生年月日、それに保険者番号や治療内容などの情報が入っていて、パスワードはかけられていなかったということです。

この病院では診療報酬の明細書を点検する際、委託先の業者が、USBメモリーを使って患者の診療記録を保存している端末から保険をオンライン請求する端末にデータを移す作業を行っていたということです。

病院は、業者が作業後に院内で紛失した可能性が高く、外部への流出や不正利用は確認されていないとしています。

病院を運営する富岡地域医療企業団の佐藤尚文企業長は「多大な迷惑と心配をおかけし、誠に申し訳ありません。今後はよりいっそう個人情報の管理を徹底します」とコメントしています。

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