ことし7月、記録的な大雨となった山形県新庄市で救助を求める通報を受けてパトカーで向かっていた、当時、巡査部長の佐藤颯哉さん(29)と、巡査長の玉谷凌太さん(26)の2人が氾濫した川の濁流にパトカーごと流されて行方不明になり、その後、死亡が確認されました。

3日は、警察庁の露木長官が山形県新庄市の新庄警察署で献花し、そのあと流されたパトカーが見つかった現場を訪れました。

露木長官は現場で黙とうしたあと、山形県警の鈴木邦夫本部長から当時の状況について説明を受けました。

警察によりますと、当時2人はライフジャケットを持っていなかったためほかの署員がライフジャケットを届けようと向かっていましたが、土砂崩れで道路が寸断されるなどしていてたどりつけなかったということです。

警察庁によりますと、6年前の2018年の西日本豪雨でも警察官が災害対応で殉職していて災害時に最前線で活動する警察官の安全をどう守るかが課題になっているということです。

山形県警では今回の経緯を検証し、必要な装備や資機材の拡充を補正予算で要求することを検討しています。

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