恋愛感情を抱かせ金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害金回収をうたい、広告会社に弁護士名義を貸して法律事務をさせたなどとして、弁護士法違反(非弁提携)の罪に問われた弁護士、川口正輝被告(38)の初公判が2日、大阪地裁であった。川口被告は「間違いありません」などと起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で「被害者から金を得る『着手金ビジネス』だった。着手金は約6億8000万円にのぼり、報酬として1億5500万円超を受け取った」と指摘した。
同法違反(非弁行為)の罪に問われたインターネット広告会社「アレイズ」(横浜市西区)の代表取締役、井田徹被告(39)ら4人の初公判も開かれ、いずれも起訴内容を認めた。
起訴状によると、川口被告は2022年12月〜23年7月ごろ、井田被告らに弁護士名義を貸し、被害者の法律相談や事務を担わせたとされる。井田被告らは示談交渉を請け負うなどして着手金計約1800万円を受け取ったという。
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