血糖値を下げるホルモンであるインスリンが分泌されなくなる1型糖尿病の治療を目指し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した「膵島細胞」というインスリンを出す細胞を重症患者に移植する臨床試験(治験)を、京都大病院などが2025年にも実施する方針であることが2日、関係者への取材で分かった。

 1型糖尿病は、膵臓の細胞が自己免疫などによって壊れて発症する。血糖値を下げるため毎日インスリンを自己注射する必要があるほか、低血糖による失神が起こることもあり、実用化すれば患者の負担軽減につながる可能性がある。

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