郵便料金の値上げに対応した85円切手(日本郵便提供)
日本郵便は2日、10月1日の郵便料金の値上げに先立ち、新料金のはがきや切手の販売を始めた。85円の郵便はがき(旧料金は63円)や110円の普通切手などで、普通切手は新たに12種類が登場。郵便料金の改定は消費税の増税時を除き、1994年以来、30年ぶりとなる。 郵便料金は約3割値上げされ、手紙(25グラム以下の定形郵便物)は1通84円から110円になる。値上げ分を追加して貼れるよう22円や26円の切手も用意した。切手の図柄は85円が「松」、110円が「千鳥」、定形外郵便用の180円は「スズメ」を採用した。 速達のほか、レターパックの料金も郵便受けに配達する「ライト」が430円に、対面で配達する「プラス」が600円に上がる。 旧料金の63円の郵便はがきや、63円、84円、94円の切手などは9月30日に販売を終了する。1円や10円、100円などの切手は販売を継続する。 近年は電子メールなどの普及で郵便の利用が減少、人件費や燃料費の高騰で郵便事業が営業赤字に転落。6月に総務相に値上げを届け出た。
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