関東大震災の混乱で殺害された朝鮮人犠牲者を追悼する式典は、毎年9月1日に開かれていて、震災から101年の1日も墨田区の都立横網町公園で開かれました。

はじめに宮川泰彦実行委員長が「歴史から逃げず、悲惨な過去を忘却させてはならないと語り継ぐことが私たちの責務である」などと、あいさつしました。

そして、鎮魂の舞として韓国の伝統舞踊が披露されたあと、参加者が献花して犠牲者を追悼しました。

朝鮮人犠牲者の追悼式をめぐっては、都は知事の名前で追悼文を送るのを7年前から見送っていて、ことしも式の実行委員会などが小池知事に対し追悼文の送付を求めましたが送られませんでした。

小池知事はこれまでに「東京都慰霊協会が開いている大法要で、すべての犠牲者に哀悼の意を表している」と説明しています。

式典のあと、宮川委員長は「天災の犠牲者と流言飛語を信じた人に虐殺された犠牲者とでは追悼の在り方は違うだろうということで、歴代の知事は追悼文を送ってきた。小池知事の姿勢は歴史的な事実を認めたくないかのように見えて極めて遺憾だ」と、話していました。

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