日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の原子炉建屋直下に活断層が通る可能性があるとして、原子力規制委員会は28日、原発の新規制基準に不適合とした審査書案を妥当と認めた。敦賀2号機は再稼働できない。規制委はパブリックコメント(意見公募)を実施することを決め、1カ月ほどで正式決定するとみられる。東京電力福島第1原発事故後に策定された新基準で、不適合とされた原発は初めて。(荒井六貴)

敦賀原発2号機

 規制委事務局の原子力規制庁が示した審査書案に対し、委員5人が賛成した。  審査書案によると、2号機原子炉建屋から北約300メートルにあるK断層について、活断層(活動性)の可能性があると指摘。その上で、K断層が原子炉建屋の直下までつながっていること(連続性)を否定できないとした。  新基準では、大地震を引き起こす恐れがある活断層の直下に、原子炉建屋など重要施設の設置を禁じている。活断層が通ることを否定できない場合、新基準に適合せず、再稼働は認められない。


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