敦賀原発2号機の審査は2015年に始まり、原子炉建屋の真下にある断層が将来動くかどうかが焦点となってきましたが、審査を行う原子力規制庁は7月、動く可能性が否定できないとして、活断層の上に安全上重要な設備を設置することを認めていない規制基準に適合しているとは言えないとする結論をまとめました。

これに対し事業者の日本原電は断層の追加調査などを求めていましたが、原子力規制委員会は8月に社長と面談した上で、今回の審査では受け入れないことを決めています。

28日に開かれた定例会で、規制委員会は敦賀原発2号機について審査に不合格としたことを示す審査書の案を全会一致でとりまとめました。

今後、一般から意見を募るパブリックコメントを経て正式に不合格となる見通しで、再稼働を認めない判断は2012年に規制委員会が発足して以降、初めてです。

日本原電は改めて審査を申請する意向ですが、規制委員会は敷地内や周辺に100以上ある断層の再評価が前提だとしていて、申請できる時期は見通せず、再稼働の見通しは立たない状況です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。