岩手県住田町の木材製造工場で技能実習生として働いていた中国籍の劉誼さん(36)が右手を切断する労災事故に遭ったのは、会社の安全配慮義務違反によるものだとして、劉さんと代理人弁護士は27日、東京都内で記者会見を開き、勤務先と監理団体に対して計約1億1千万円の損害賠償を求めて、盛岡地裁一関支部に提訴したと明らかにした。  訴状によると、勤務先は「けせんプレカット事業協同組合」で、監理団体は「協同組合大船渡水産加工」(同県大船渡市)。劉さんは2023年6月から勤務していた。  同年8月に木材を接着・切断する作業中、挟まった板を取ろうとして機械に巻き込まれ、右手を切断する重傷を負った。


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