非常に強い勢力となって接近する台風10号の影響で東海地方に湿った空気が流れ込みやすくなり、27日は愛知県東部を中心に断続的に強い雨が降った。川の増水で複数の道路が通行止めとなったほか、一部の交通機関で一時運転を見合わせた。名古屋地方気象台は今後も警戒を呼びかけている。
この日、大雨洪水警報が発表された同県田原市では、市内の2河川の越水が確認され、市は6カ所を通行止めにした。市内を流れる2級河川・汐川では、田畑からの雨水が川に流れ込む様子も見られた。収穫を前に黄色く色づいた稲穂は水につかり、川沿いの道では路肩が増水で削られた場所もあった。
市は災害対策本部を設置。避難所を20カ所設け、1人が自主的に避難した。住宅などへの床上・床下浸水の被害は確認されていないという。
同県豊橋市明海町の工業団地では、市道が約30センチほどの冠水。身動きができなくなる車が続出した。
JR東海によると、雨量が基準を超えたことから、東海道新幹線の一部区間で断続的に運転を見合わせたほか、飯田線の大海(同県新城市)―中部天竜(浜松市)間も運転を一時見合わせるなどの影響があった。(戸村登)
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