盛岡地方裁判所一関支部に訴えを起こしたのは、岩手県住田町の木材加工などを行う工場で技能実習生として働いていた中国人の劉誼さん(36)で27日、厚生労働省で弁護士と開いた会見にオンラインで参加しました。

訴えなどによりますと、去年8月、工場で使っていた機械に板が挟まり、それを取ろうとしたところ急に動き出した機械に右手を巻き込まれて切断してしまい、その後、労災認定を受けたということです。

当時、現場にいたのは別の技能実習生だけで、日本人の社員から機械の使い方の詳しい説明を受けていなかったなどとして、工場を運営する協同組合と監理団体に1億1000万円余りの賠償を求めています。

事故のあと中国に帰国した劉さんは27日の会見で、「日本人が何をすればいいか教えてくれると予想したが、教えてくれる人はいなかった。このような状態になって非常に悲しい」と話していました。

一方、被告側の協同組合と監理団体は「訴状が届いていないので届いてから対応を検討する」としています。

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