栃木県の宇都宮市と隣の芳賀町を結ぶLRTは、全国で初めてすべての線路を新設して去年8月26日に開業し1年となりました。
沿線に立ち並ぶ工業団地への通勤や通学などの手段として市民に定着し、沿線の地域では、マンションや住宅地の開発が進んで、人口が増え続けています。
LRTの運営会社によりますと、25日までの累計の利用者数は、およそ475万人となり、開業前の予測を3割ほど上回りました。
新年度がスタートしたことし4月以降はさらに利用者が増え、平日は1日1万5千人から1万8千人ほどとなって、宇都宮市が開業3年目に見込んでいた人数に早くも到達しました。
一方で沿線には、通勤と通学を除いて、大勢の目的地となるような施設が大型のショッピングモールしかなく、市は、将来的に安定した需要を見込むためには、新たに目的地を生み出していくことが重要だと考えています。
宇都宮市建設部の矢野公久部長は「沿線には国の史跡公園など、掘り起こせば光る施設がたくさんあるので、今ある資源を有効活用することで、さらに地元を活性化させていきたい」と話していました。
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