授賞式で記念写真に納まる最優秀作品賞を受賞したレイマさん(中央右)と審査委員長を務めた中川翔子さん(中央左)ら=東京都江東区の東京都現代美術館で
不登校生動画甲子園 不登校を経験した13〜19歳の個人かチームを対象に、全国からオリジナル動画を募った。動画共有アプリTikTok(ティックトック)の運営会社などでつくる事務局が主催し、昨夏に続き2回目の開催。
「学校に行きたくない君へ」をテーマに、全国から220作品が寄せられた。レイマさんは教室をリアルに再現した3次元のCG動画に、不登校を機に3DCGクリエーターになる夢を抱いたことへの思いを自分の声と字幕で織り込んだ。最優秀作品賞を受賞したレイマさん(右)と審査委員長を務めた中川翔子さん=東京都江東区の東京都現代美術館で
◆経験したからこそ分かる気持ち
「甲子園」は夏休み明けを前に悩みを抱える子どもたちを励まそうと、不登校を経験したからこそ分かる気持ちを届けるのが狙い。勇気、安心、感動の訴求力、不登校生ならではの創造性などの点で審査した。 他に計31組が審査員特別賞や佳作などを受けた。審査委員長で不登校経験のあるタレントの中川翔子さんは「不登校の中で、皆さんがたくさんの宝物を見つけたんだなと、作品から伝わってきた。いろいろな方々の笑顔や勇気につながると思う」と話した。◆「見てくれた人の笑顔につながったらいいな」
「自分が頑張ったって思った時、自分を褒めてあげて。それが明日の希望につながるから」。学校に行きたくない仲間へのメッセージを、愛知県の高校1年猫月あゆさん(16)が、家から外へ出かける人物の動画に添えた。「伝えたい!この思い」と題した59秒の作品は佳作に選ばれた。「不登校生動画甲子園2024」授賞式で記念写真に納まる受賞者ら。=25日、東京都江東区の東京都現代美術館で(安江実撮影)
高校入学後間もなく、学校の雰囲気などに強いストレスを感じ、不登校になった。今は友人と一緒に動画を作り、交流サイト(SNS)での発信を続ける。「自分の動画が、見てくれた人の笑顔につながったらいいなっていうのが夢です」 東京都の中学2年えすぱーさん(13)ら5人組の作品「不登校あるある」も佳作に。他の4人は四国など各地に住み、普段はオンラインでやりとりする。授賞式では5人全員が集まって喜んだ。えすぱーさんは「賞をもらえるとは思わなかった。動画を見て喜んでくれた人がいて、うれしい。将来は子どもを笑顔にできるような仕事をしたい」と話した。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。