熊本県警は21日、コンビニで客が置き忘れた財布を盗んだ疑いで熊本市中央区に住む契約社員の男(59)を逮捕し、発表した。

 男はこの日、「保険証を落としてしまった」と交番に届けに来た。応対した警察官がコンビニの防犯カメラに映った犯人と人相や年格好が似ていて、全く同じ柄のTシャツを着ていたことに気づいたのが逮捕のきっかけとなった。

 熊本中央署の調べでは、男は15日午後0時20分ごろ、熊本市中央区のコンビニで、市内の女性(69)がレジ近くに置き忘れた現金約5万円入りの財布を盗んだ疑い。容疑を認め、「お金は使った。財布は捨てた」と話しているという。

 男はレジで女性の後ろに並んでいて、防犯カメラには男が財布を手に取った瞬間が撮影されていた。顔もはっきり写っていたが、人物の特定には至らず、署は管内の交番に防犯カメラの映像を切り取って知らせていた。

 署の幹部は「まさか同じ柄の服を着て来るとは」と驚いていた。(森北喜久馬)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。