草刈り機による事故のイメージ(国民生活センターの発表資料より)

 高速回転する刃で草を切断する草刈り機による事故が2019年度からの5年余りで29件あり、飛散物などにより周囲にいた人にけがを負わせてしまった例も5件あったとして、国民生活センターが注意喚起している。  センターによると、刃に触れた事故が17件で、回転する刃に当たるなどして飛散した物による事故が11件。多くは通院で済んだが、入院を必要としたケースも11件あった。けがの部位は脚、手の指、目の順に多かった。8割以上が男性で、60代以上が過半数を占めた。  刃が障害物や地面に当たり、草刈り機ごとはね返される「キックバック」により、本人や近くにいる人に被害を及ぼす危険もあるという。  約2センチの小石を回転刃に当てて飛散させる実験では、刃の枚数や素材で差があるが、50メートル以上飛んだものもあった。センターは飛散防止ネットを使うなど十分な対策をした上で「15メートル以内に人が近づいた際は作業の中断を」と呼びかけている。


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