ことし1月の能登半島地震では、津波や家屋の倒壊で、パソコンが壊れるなどして、データが失われる被害も相次ぎました。
写真展では、都内の企業が協力して復元された、石川県珠洲市出身の写真家、松田咲香さんの写真、およそ50点が展示されています。
松田さんは10年前に地元に戻り、地域情報紙の専属カメラマンとして活動していて、漁業や農業などのなりわいや祭りなど、被災前の奥能登の風景を記録してきました。
このうち、珠洲市の「見附島」の写真では、地震で崩れる前の島の形が朝日にくっきりと照らされています。
また、能登地方伝統の「キリコ祭り」の写真には、巨大な灯籠「キリコ」を若者が担ぎ、夜の海の中を進む、活気ある様子が収められています。
松田さんは「地震後は壊れた家などが能登のイメージになってしまったが、地震の前はとても美しい場所だったことを多くの人に伝えたい」と話していました。
この展示会は東京 港区の六本木ヒルズで8月23日まで開かれていて、来場の申し込みは、すでに締め切られたということです。
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