ジュネーブへの出発式であいさつする「高校生平和大使」の津田凜さん(中央左)と大原悠佳さん(同右)(18日午前、長崎市)=共同

核兵器廃絶を訴える署名を集め、スイス・ジュネーブの国連欧州本部に届ける「高校生平和大使」の出発式が18日、長崎市で開かれた。約1年間に全国で9万6428筆が集まり、長崎県立長崎東高2年の津田凜さん(16)は支援者らを前に「署名してくれた市民の皆さまの思いを届けたい」と抱負を語った。

今年は17都道府県の23人が大使に選ばれた。20日に国連軍縮部宛てに署名の一部と目録を提出する。式には長崎の2人が出席した。

県立長崎西高2年の大原悠佳さん(17)は署名提出の場で、被爆者である祖母の体験や、国の援護区域外にいて被爆者と認められていない「被爆体験者」から自ら聞き取った内容を基にしたスピーチをする。「これまで出会った方々の思いを発信し、核廃絶の必要性を訴える」と力を込めた。

大使一行は帰国後の24日、長崎市で成果を報告する。国連機関への派遣は1998年に始まり、今回が27代目。新型コロナウイルス禍の2020〜22年は、渡航を取りやめていた。〔共同〕

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。