改修に伴い休業していた軽井沢のクラシックホテル「万平ホテル」(長野県軽井沢町)が一部で営業を再開した。再開初日の16日には待ちわびた利用客がオープンと同時に訪れ、涼しい風が通るカフェテラスなどでくつろいでいた。

 今年創業130周年を迎える万平ホテルは国内の西洋式ホテルの先駆けとされ、ジョン・レノンが避暑で滞在したことでも知られる。建物の老朽化により2023年1月から大規模な改修工事に入り、休業していた。

 建て替えられた宿泊棟「愛宕(あたご)館」(客室数30室)やレストラン、カフェなどが先行して営業を再開。1936年建築で国の登録有形文化財でもある本館「アルプス館」での宿泊は、今秋の全面再開と同時に可能になるという。

 西川真司支配人は「新しいけど懐かしい、リピーターの方にも感動していただける建物になった。時代に合った建物で、伝統のホスピタリティーは守りながらお客様をお迎えしたい」と話した。(菅沼遼)

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