能登半島地震で被災した事業者を支援する仮設商店街の第1号が16日、石川県七尾市の「一本杉通り」にオープンした。飲食店や美容室など4事業者が、店舗再建の拠点として再スタート。市は地域経済の活性化の起爆剤として期待を寄せる。

◆飲食店や美容室など、まず4店舗

 市内で営業していた結納品などの製造販売業者や美容室、喫茶店、飲食店が入居した。プレハブ平屋の2棟で広さ約340平方メートル。市が中小企業基盤整備機構(東京)の「仮設施設整備支援事業」を活用し、旧のと共栄信用金庫西支店の跡地で、地震前は駐車場だった場所に開設した。

第1号としてオープンした仮設商店街。プレハブに4事業者が入り再建を図る=16日、石川県七尾市の一本杉通りで

 被災した元の店を再建して、営業再開を目指すことが入居の条件。元の店の面積に応じて、仮設店舗が割り当てられる。貸出期間の2026年8月まで家賃は無償で、光熱費や店内の設備は自己負担となる。  16日のオープニングセレモニーで、茶谷義隆市長は「地震で観光客が少なくなっている。にぎわいを取り戻すモデルケースとなって、発展していってほしい」と期待を寄せた。地元の一本杉町会長の鳥居貞利さんは「一緒に手を取り合って地域を盛り上げていこう」と呼びかけた。(染谷明良、写真も) 

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