「不戦の集い」は、長崎の被爆者団体などが毎年、太平洋戦争が開戦した12月8日と、終戦の日の8月15日に開いています。

終戦の日の15日は、長崎市の爆心地公園の近くにある核兵器廃絶と不戦を誓う碑の前に、被爆者や地元の高校生など、およそ30人が集まりました。

はじめに参加者は、すべての戦争の犠牲者に哀悼の意を表して黙とうを行ったあと、一人一人が献花して犠牲者を悼みました。

そして、市内にある活水高校で平和活動に取り組む女子生徒3人が「不戦の誓い」を読み上げました。

3人は「戦争や原爆の悲惨さを被爆者が直接言葉で伝えることができた時代は終わろうとしています。被爆者の尊い命を絶対に無駄にせず、私たちが次の世代にバトンをつなげていくことを誓います」と宣言しました。

集いに参加した被爆者の山川剛さん(87)は「一刻も早く核実験をすることがなくなる世の中をつくることが無念の死を遂げた人への最大の供養だと思います。『戦争だけはしてはならない』という亡くなった人たちのことばを、この日が来るたびに胸に刻みたい」と話していました。

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