お盆の夜に広大な墓地に約1万の提灯(ちょうちん)をともす恒例の「東大谷万灯会(まんとうえ)」が14日、真宗大谷派(本山・東本願寺)の大谷祖廟(そびょう)(京都市東山区)で始まった。市街地を一望する墓地を訪れた人々は先祖の墓に静かに手を合わせた。

 万灯会は、暑さが和らぐ夜に墓参りができるようにと始まり、今年で63回目。祖廟は宗祖・親鸞の墓所で、隣接する東大谷墓地には約8千基の墓がある。午後6時ごろから順次、火がともされた。滋賀県から家族4人で訪れた新井康弘さん(64)は「万灯会は風情があっていいい。普段、生活に追われて先祖のことは忘れているが、毎年こうして思い出している」と話した。16日までに約4万人の参拝者を見込んでいる。(西崎啓太朗)

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