鳥取県立中央病院(鳥取市)の救急集中治療科の小林誠人部長(55)が消防の救急救命士に医療行為を行う上で必要な指示を出すことを拒否していたとして、県病院局は9日、戒告の懲戒処分とした。また同病院に勤務する別の医師が、救急救命士からの電話を「ガチャ切り」したなどの行為はパワハラに当たると認定し、8日付で文書訓告とした。

 病院局によると、小林氏は救命救急センター長だった昨年12月、指示に関する県東部広域行政管理組合と同病院の協定に反して、消防などに対し「中央病院として指示要請には応じられない」との趣旨のメールを送り、約10日間要請に応じなかった。患者の治療に実害はなかったという。

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