厚生労働省によりますと8月4日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から6304人減って6万5699人となりました。

また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は13.29人で前の週より(14.58人)減少しました。

これまで12週連続で増加していましたが、一転減少に転じました。

都道府県別では多い順に
▽佐賀県が27.82人
▽長崎県が21.34人
▽愛知県が20.1人
▽宮崎県が19.86人
▽熊本県が19.71人などとなっていますが、前の週と比べると31の都府県で減少しています。

全国の流行状況「患者数減少も 例年お盆明け以降 感染拡大傾向」

一方、8月4日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は4588人で、前の週と比べて5人の増加でした。

厚生労働省は全国の流行状況について「患者数は減少に転じたものの、例年、お盆明け以降に感染が拡大する傾向にあるので、今後の推移を注意して見ていきたい。お盆休みなどで高齢者と過ごす際は体調に気をつけ、感染対策をしっかり行ってほしい」と呼びかけています。

1医療機関当たりの平均患者数(都道府県別)

▽佐賀県は27.82人
▽長崎県は21.34人
▽愛知県は20.1人
▽宮崎県は19.86人
▽熊本県は19.71人
▽奈良県は18.95人
▽大分県は18.66人
▽高知県は18.18人
▽岐阜県は18.1人
▽愛媛県は17.51人
▽徳島県は17.14人
▽福岡県は16.45人
▽石川県は16.42人
▽香川県は16.32人
▽山口県は16.3人
▽鹿児島県は15.97人
▽島根県は15.84人
▽山梨県は15.41人
▽鳥取県は15.31人
▽三重県は14.85人
▽和歌山県は14.73人
▽広島県は14.66人
▽静岡県は14.39人
▽茨城県は14.28人
▽岩手県は14.27人
▽兵庫県は13.86人
▽長野県は13.81人
▽千葉県は13.65人
▽京都府は13.64人
▽新潟県は13.64人
▽宮城県は13.51人
▽岡山県は13.13人
▽滋賀県は13.03人
▽大阪府は12.82人
▽沖縄県は12.11人
▽福島県は12.1人
▽富山県は11.94人
▽福井県は11.72人
▽群馬県は11.35人
▽埼玉県は11.11人
▽栃木県は10.61人
▽山形県は9.7人
▽神奈川県は9.25人
▽秋田県は8.1人
▽東京都は7.26人
▽北海道は7.03人
▽青森県は6.69人

専門家「帰省などで移動が増えると去年のようになる可能性も」

新型コロナウイルスの感染状況について、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎客員教授は「感染者の数は全国的には減少したが、東北や北海道などでは増加が続いていて、入院患者数も高止まりの状況だ。去年8月は一時的に減少したあとで再び増加に転じたので、お盆の時期に帰省や旅行で人の移動が増えると去年のようになる可能性もある」と今後の見通しを示しました。

そのうえで対策については、「暑いので空調の効いた屋内で過ごす時間が長くなるが、こまめな換気が大切だ。発熱やせきなどの症状がある人は、外出せず家で安静にしてほしい。また、高齢者など重症化のリスクが高い人に症状が出た場合は、なるべく早く医療機関を受診してほしい」と呼びかけていました。

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