記者団の取材に応じる長崎市の鈴木史朗市長(8日午前、長崎市役所)=共同

長崎市の鈴木史朗市長は8日、「原爆の日」の9日に営む平和祈念式典でイスラエルを招待するかどうかの対応を巡り、市役所で取材に応じ、招待しないとした「判断に変更はない」と述べた。

招待しない理由に関し「あくまでも政治的理由でなく、平穏かつ厳粛な雰囲気の下、円滑に式典を実施したい中で、不測の事態発生のリスクなどを総合的に勘案した」と説明した。

イスラエルを巡っては、日本を除く主要7カ国(G7)各国と欧州連合(EU)が7月19日付で、不招待への懸念を表明する書簡を市に送付し、エマニュエル駐日米大使やロングボトム駐日英大使は今月7日までに、式典欠席の意向を明らかにした。

長崎市は7月31日に、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルを式典に招待しないと発表。抗議活動など「不測の事態」が起きるリスクがあることを理由に挙げた。〔共同〕

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