瀬戸内海の離島にある国立ハンセン病療養所「大島青松園」(高松市)で7日、恒例の夏祭りが開かれた。入所者らが阿波おどりやよさこいなど故郷の踊りを楽しんだ。  夏祭りは新型コロナウイルス禍の影響で昨夏に続き人数制限をして開催。島内には出店が並び、入所者や島外からの招待客ら約120人が参加した。踊りの実施は5年ぶり。  徳島県鳴門市で生まれ、9歳のときに同園に隔離された入所者自治会の森和男会長は「差別偏見の解消へ道のりは長いが、共に療養所の未来を考えてほしい」と開会のあいさつで語った。高知県土佐清水市出身の野村宏副会長は「久しぶりに故郷の踊りを見られてよかった」と話した。


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